パスワードとは、インターネット上で自分のアカウントや個人情報を守るために必要な、自分だけが知る文字や数字や記号の組み合わせです。パスワードは、自分の大切なものを守る鍵のようなものなので、作り方や管理方法に気をつける必要があります。
パスワードを作るときには、以下のようなことに注意しましょう。
- パスワードは、文字数を多くしましょう。また、英字や数字や記号をバランスよく混ぜましょう。そうすると、パスワードを推測するのに時間がかかるので、安全性が高まります。例えば、「KyhHrtKmchG!01」というパスワードは、12文字で英字や数字や記号が入っているので、強いパスワードです。
- パスワードは、自分や家族の名前や誕生日やペットの名前など、他人に知られていることや推測されやすいことにしないでください。それだと、パスワードを当てられやすくなってしまいます。また、辞書に載っている単語や、単純な並びの文字列(例えば、passwordや12345678など)も避けましょう。それだと、パスワードをリストアップして試す方法で、簡単にパスワードを見破られてしまいます。
- パスワードは、使い回さないでください。同じパスワードを色んなサービスで使っていると、一つのサービスでパスワードが漏れた場合に、他のサービスも危険になってしまいます。例えば、メールのパスワードとゲームのパスワードを同じにしていたら、ゲームのパスワードが漏れたときに、メールの中身も見られてしまうかもしれません。
では、どうやって、強いパスワードを作って覚えることができるのでしょうか。ここでは、おすすめの方法をいくつか紹介します。
パスフレーズを使う方法
パスフレーズとは、文章や言葉を組み合わせて作ったパスワードのことです。例えば、「今日は晴れて気持ちがいい」をローマ字にした「kyouhaharetekimochigaii」というパスワードは、覚えやすいのに18文字という強いパスワードになります。 もっと強くしたい場合は、パスフレーズに以下のような工夫を加えることができます。
- 長さがあり、他の人のパスワードと被りにくそうな文章や言葉を使いましょう。例えば、好きな歌詞や本のタイトル、座右の銘などがいいでしょう。
- 小文字と大文字と数字と記号を混ぜましょう。例えば、「kyouhaharetekimochigaii」を「KyouhaHareteKimochiGaii!01」とすると、より強いパスワードになります。
- 子音部分のみを抜き出しましょう。例えば、「KyouhaHareteKimochiGaii!01」を「KyhHrtKmchG!01」とすると、文字数を減らしつつも強いパスワードになります。
ブラウザのパスワード管理機能を使う方法
ブラウザとは、インターネットを見るときに使うアプリのことです。例えば、EdgeやChromeやSafariなどがあります。ブラウザには、パスワードを保存して自動で入力してくれる機能があります。この機能を使えば、長くて複雑なパスワードを設定しても、自動でログインできます。 また、ブラウザには、ランダムなパスワードを作ってくれる機能もあります。この機能を使えば、自分でパスワードを考える必要がなくなります。 ただし、ブラウザのパスワード管理機能は、他人にデバイスにアクセスされてしまった場合、簡単にパスワードを盗まれてしまうという欠点があります。そのため、以下のような対策をとることが必要です。
- パスワード管理アプリを併用しましょう。パスワード管理アプリとは、アプリに各サービスのパスワードを保存し、マスターキーと呼ばれる一つのパスワードで全てのパスワードを管理できるアプリのことです。パスワード管理アプリは、ブラウザよりも高いセキュリティを提供してくれることが多いです。
- 重要なパスワードはブラウザに保存せず、パスフレーズで覚えましょう。例えば、ネットバンキングやメールアカウントなどのパスワードは、ブラウザに保存せずに、自分で覚えておく方が安全です。
- 他人にデバイスにアクセスされないようにしましょう。例えば、デバイスにロックをかけたり、盗難や紛失に備えて追跡や消去の機能を設定したりすることができます。
多段階認証の設定を行う方法
多段階認証とは、パスワードの他にもう一つの認証方法を要求する機能のことです。例えば、パスワードに加えて、電話番号やメールアドレスに届いた認証番号を入力するという方法があります。 多段階認証を設定することで、万が一パスワードが漏れた場合でも、もう一つの認証要素(スマホなど)が手元にあれば、アカウントを守ることができます。 多段階認証は、各サービスのアカウント設定ページやパスワード設定画面から設定できることが多いです。サービスによっては、二段階認証と呼ばれることもあります。
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